どこに現れても目を引く色彩鮮やかなコンゴウインコ!どんな時も2羽一緒

動物の生態

※ここでは総称としてのコンゴウインコを指しています(種名としてのコンゴウインコもあり)。

コンゴウインコはこんな動物

南米の複数箇所で出会えた鳥です。

メキシコや中南米の熱帯雨林、湿地、乾燥林に生息していて平均50年以上生きると言われています。

スペイン語でguacamayos、ポルトガル語でararasと呼ばれ、アマゾン地帯やブラジル国内でよく耳にします。

姿

インコ科の色鮮やかな鳥で、動物園やペットショップなど誰でも一度は見たことあるはず。一目見ただけで南国の鳥なんだとピンときます。インコ科の中では大型で、最大の種は体長100cmにまで達します。

よく、南米雑貨のモチーフにもなっています。

絶滅危惧種

絶滅に瀕している種も沢山いる鳥で、すでに絶滅または野生では絶滅している種もいます。その大きな原因は森林破壊とペット用に売買される違法な捕獲です。

ワシントン条約では、売買されるものは飼育科で繁殖させられたもののみと決まっています。しかし、より色合いの綺麗なコンゴウインコを生み出す傾向にあるため、純粋な遺伝子が減って絶滅を加速させることにも繋がっています。

一夫一妻でヒトともつがいになれる

一夫一妻制で、野生を見ると必ず2羽一緒にいます。一緒に水を飲み、一緒に羽ばたきます。

ペットなど相方を作れない環境下では、なんと飼い主(ヒト)を相方にし繋がりを持とうとします。そのためそれが無くなってしまう、またはできないと、精神的に不安定になり、肉体的な障害につながることもあります。

ブラジルのベレンの動物園で種の違うコンゴウインコが一緒にいられたのも納得できます。

ストレス

飼い主に愛情を持つ可愛い可愛いコンゴウインコですが、ナッツを噛み砕く強靭なクチバシを持っています。ストレスが溜まると噛みつくなどして大きな障害を与えることもあります。他には遠くまでよく通るやかましい声で叫ぶ、毛引をして自分を傷つけるなど痛々しい行為もします。くれぐれもストレスは与えたくないですね。

代表的な3種

私が実際に出会ったコンゴウインコたちを紹介していきます。

ベニコンゴウインコ(LC)

南米北部の森林にいます。実際にはアマゾンとボニートで野生に出会いました。

色は頭から赤〜緑〜青と鮮やかに繋がり、顔は白く、目の周りには赤いラインがあります。

体長は〜100cm、体重は1,250〜1,700gで大きいものは翼が125cmにもなり、スミレコンゴウインコに次ぐ大型です。

ルリコンゴウインコ(LC)

パナマ〜ブラジル、ボリビア、パラグアイとトリニダードの熱帯雨林に生息していますが、私は野生ではおそらく出会えていません。ブラジルのベレンにあるアマゾン動物園で拝見しました。トリニダードにおいては絶滅危惧種です。

色は頭が鮮やかなグリーン、尾にかけて鮮やかなブルー、胸と腹は鮮やかなイエローととても爽やかな鮮やかさです。タイプ♡顔は白く、目の周りはゼブラ柄の様なシマ模様がありお洒落です。さらにタイプ♡興奮すると、白い顔がピンクになるそうです。コンゴウインコの中では、私はこのゼブラ柄を持つルリコンゴウインコが大好きです。

体長は76〜86cm、体重は900〜1,300g。

コンゴウインコの中でも賢く社会性があるので、飼い主と固い絆を結ぶことができます。

スミレコンゴウインコ(VU)

ブラジルの固有種で、サバンナや湿原の開けた環境の中にある乾燥林に生息しています。私が実際に出会ったのも乾季のパンタナールでした。スミレコンゴウインコは絶滅の危険性が高い(VU)と分類された種で、ブラジル国内でも保護の対象になっています。

色は全身が青の濃淡で、目の周りとクチバシの横だけ黄色の皮膚が見えています。上の2種に比べると、少し頭が大きいです。パンタナールには沢山の鳥がいますが、スミレコンゴウインコが飛んでいると特別感があります。

ヤシの実が大好きです。

以上、コンゴウインコの紹介でした。広い空をのびのびと2羽仲良く飛んでいる姿を見ると、ついつい「つがいとは…」みたいなことを考えてしまいます。長い時間一人で旅をしているので、そりゃコンゴウインコが羨ましくもなります。

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