ペルーの首都リマから飛行機で2時間。アマゾン川が始まる町、イキトス。行くのは大変だが、行ってしまえばそこには陸の孤島でしか見られない景色がある。
イキトスでは何ができる?
アマゾンツアー
町の中心にはツアー会社が沢山ある。どこの会社も2泊〜3泊で内容に大差はないが、自分の希望が組み込まれているかが大事だ。まず自分は何がしたいか、目的を明確にしよう。
用意されている内容はだいたいこんな感じだ。
ピンクイルカ(アマゾンカワイルカ)・アナコンダ・ナマケモノ・カイマン・ピラニア釣り・部族訪問・シャーマン
ピンクイルカ、アナコンダ、ナマケモノは野生ではない。施設や民家で触れ合うことになる。運が良ければ、ジャングルの中で野生に会えるかもしれない。
カイマン、ピラニアは野生だ。この2つはどのツアーにも組み込まれていることが多い。カイマンは可愛い赤ちゃんか子どもで、掴むことができる。ピラニア釣りはとてもゆるーい時間なのでのんびりして、昼食で美味しくいただく。
部族訪問は先住民族の文化が残る村におじゃまをして、民族衣装を身にまとった村人が踊ったり歌ったりで歓迎してくれる。手づくりの民芸品なども売っているので、そういう物に興味のある人は作り手から直接買うのもいいと思う。
アヤワスカという言葉を聞いたことがあるだろうか。ジャングルに生息する植物で、幻覚や幻聴、下痢、嘔吐などを起こす薬となる。それを用いて様々な病から救う儀式の中心となっている霊能力を持つ人をシャーマンという。日本でいう卑弥呼だ。ツアーにもあるし、町中にもアヤワスカセンターみたいな施設があるらしい。アマゾンを訪れる旅人に大人気だ。
どんなツアーなのか、何を体験できるのか、よく相談してから決めよう。
保護施設や動物園
町から少し外れた所にアマゾンレスキューセンター「CREA」がある。ブラックマーケットや怪我などの理由から保護された、アマゾンに生息する動物たちがいる保護施設だ。マナティーやナマケモノ、コンゴウインコ、サル、オセロットまでいる。必ずガイドがつき、話を聞きながら回るシステムだ。
もっと気楽に行きたいのなら、動物園もある。
川沿いにはヘビセンターもあった。
ジャングルの中では動物に会える確率は低いので、保護施設や動物園で締めくくるのもありだと思う。ツアーでは見られなかったアマゾンの動物たちを安全に確実に余すことなく見られる。
市場
イキトスにも市場がいくつかある。中でもベレン市場がおすすめだ。南米のあらゆる町で市場に寄ったが、このベレン市場は色が濃い。売っているものもアマゾンならではの食材で、動物を見た後だと、思わず目を覆いたくなってしまうかもしれない。しかし他とは違う市場を見てみたいのなら、行ってみる価値がある。


市場の奥には貧困層が暮らすエリアがある。ここはあまり奥には入らないように注意した方が良さそうだ。

港
ハンモック船を利用する人なら必ず行くことになるだろう。もし利用しないとしても、見にだけでも行ってみると面白い。町中よりも市場よりも、何処よりも活気がある。所狭しと並ぶ船の古さ、荷物の多さ、ゴミの多さ、トゥクトゥクの多さ、全てに圧倒される。イキトスからさらに奥地に暮らす人々に物資を運ぶ為の、ペルーのアマゾンの心臓の様な場所だ。

イキトスは町としてもとても魅力的な場所だ。アマゾンツアーだけではもったいない。もう少し欲張って、人々の暮らしも見てみよう。
コメント