ベリーズの海で戯れたナースシャーク(コモリザメ)の紹介です。
ナースシャークはこんな動物
姿
色は茶色っぽいグレーで体長は2〜3m。たまに4m超えの大物も現れるそうです。
水中で見ると目がグリーンに光っています。その目が綺麗なような、ちょっと怖いような…。

丸い顔の先には、エサや水流を感知するヒゲを2本持っています。
背ビレ、胸ビレ、腹ビレ、臀ビレと全てがしっかりくっきりしています。それらには丸みがありますが、尾ビレだけは長くシュッとしています。

頭の形もヒレの形も全体的に丸みがあって、見るからに優しそうな大人しそうな姿をしているサメです。
寿命
最長で25年。天敵はいません。子どもの頃は、他のサメに捕食されてしまうこともあります。
掃除機のような食事
エビ、カニ、イカ、サカナなどを吸い込むように食べます。食べ物に穏やかさが出ていますね。
しかし、ノコギリのような鋭い歯と強いアゴを持っています。カイの殻を噛み砕きます。
外からそんな歯は見えないし性格も穏やかだし、と思って人間がじゃれ合うのは危険です。甘噛みが大惨事に繋がります。
おっとりな性格
上にある通り、とても大人しいサメです。名前が英名「ナースシャーク」和名「コモリザメ」なのも納得。でも実際に子守をするわけではありません。
夜行性なので活発に活動している姿はなかなか見られません。昼間も泳いでいますが、海底で数頭が寄り添って寝ていることもよくあります。

広範囲にいるナースシャーク
ここにいるよ
大西洋、東太平洋、カリブ海と広範囲にいます。水温が温かい浅瀬が好きで、沿岸に沿って分布しています。
水深1mくらいの場所にいたり、海の中から見ると草原の様な場所にいたりします。
保全状況
全体としては情報不足(DD)となっています。
南米、中米、カリブ海の個体群については危急種(VU)。ブラジルのリオデジャネイロ周辺では絶滅の可能性もあり、西部大西洋では準絶滅危惧種(NT)となっています。
乱獲に遭っていない?
ナースシャークはフカヒレなどの大きな漁の対象にはなっていません。しかし皮膚が革製品としての価値があったり、肉も生や塩漬けで販売されるためゼロではありません。
ここで会える
野生に会うなら
わりと広範囲で会えます。
ベリーズではシュノーケリングツアーで一緒に泳ぐことができます。

バハマでも、ビーチでナースシャークにまみれることができます。カリブ海に浮かぶロッヂの目の前に遊びに来ることもあります。
カリブ海のリゾートに行けば、わりと簡単に会うことができます。
日本で会うなら
日本では水族館で会うことができます。しかし盲点なのが、一般的に広く知られている水族館にはなかなかいないということ。マニアックな水族館を狙うといいでしょう。
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