パンタナールを巡る!どこから入るのが正解?南北主要の町3つとボニート!!

ブラジル

乾季の終わり9月に、約1ヶ月をかけてパンタナールを周りました。パンタナールを代表する町を通りながら、今人気のボニートにも寄っています。そのコースと、それぞれの町も簡単に紹介しているので、パンタナール巡りに悩んでいる方は参考にしてください。

パンタナールを巡るコース

ボリビアからパンタナールを目指しました。出発地はスクレ、ボリビアの首都です。

1.スクレ(ボリビア)→2.コルンバ(ブラジル)

1日目の16:00にスクレを出発

2日目の夜明け前にサンタクルスに到着→10:00にサンタクルスを出発→夜に国境手前の町プエルトキハロに到着・泊

3日目は朝一で歩いて国境越え→ブラジルに入りバスでコルンバに行く

まず、地図の1から2に行くのに2日かかりました。1日でブラジルに入りたかったのですが、国境手前で時間切れ。スクレを朝一に出ていれば行けたかもしれません。

注1:スクレからサンタクルスに向かうバスはお昼頃の出発が無いのでご注意を。スクレ、サンタクルス間は12時間かかります。

注2:サンタクルスからプエルトキハロに向かうバスは10:00が始発です。サンタクルス、プエルトキハロ間は確か10時間くらいかかります。

注3:ボリビア(パラグアイも)の長距離バスはなかなかパンチが効いています。砂埃が凄いです。揺れも凄いです。密度も凄いです。荷物の扱いも豪快です。バスにはランクがあるので高い方をおすすめします。

注4:プエルトキハロでの宿泊は”ある程度“というものを期待しない方が良さそうです。調べる余裕もなかったのでタクシーの運転手が紹介してくれた宿に泊まったのですが、もしちゃんと調べていたらまた違ったのかも…?いや、どこに泊まっても大差は無い気がします。良く言えば、ボリビアは面白いです。

宿の屋根

2.コルンバ→3.ボニート

コルンバは、町自体に見どころなどは特にありません。ですが、アマゾンの田舎にも少し似ていて、寂れた雰囲気が素敵です。土の色のせいか、町のイメージは赤茶色。町全体が坂になっていて上の方はアマゾンで例えるならレティシア(道が綺麗)、下の方はベレン(古い港町)、川沿いはイキトス (何もない港)とアマゾンのいいとこ取りをしたような町でした。

この時は1泊しただけでツアーに参加はしませんでしたが、この町からもパンタナールツアーが沢山出ています。それぞれの宿がツアーデスクを持っています。日本人があまり来ない町のようで、コルンバ出発のパンタナールツアーの日本語情報はほとんどありません。宿には欧米人バックパッカーがチラホラいて、彼らはここから参加しているようでした。次回、パンタナールツアーに参加するとしたら、コルンバ出発にしようかなと考えています。

朝6:30にコルンバを出発してボニートに向かいます。ここからは怒涛のパンタナールです。バスだからと言って寝ているヒマなどありません。バスから見える景色に色んな動物が入ってきます。窓から見下ろした沼には普通にカピバラとワニがいます。なんか大きい鳥も現れます。こんな感じで目にすると思っていなかったので心の準備もなく、状況を整理するのに少し時間がかかりました。いきなりパンタナールが始まりました。

お昼頃にボニート着。この区間のバスはめちゃくちゃ飛ばしてくれます。予定時刻とのズレもほとんどありません。ここボニートでは2泊してツアーに参加しました。南米を旅する日本人に人気のツアーです。これについては別の記事で書きます。

パンタナールツアーもいくつかありました。何軒か聞き回ったのですが、乗馬や散策などわりとほのぼの系のツアーが多いように感じました。私の希望とは合わなかったのでボニート出発のパンタナールツアーはやめ、久々の観光地を満喫しました。

3.ボニート→4.カンポグランジ(カンポグランデ)

14:00ボニートからカンポグランジへ出発。この区間もコルンバ、ボニート間同様めちゃくちゃ飛ばしてくれます。時間も正確だし、ブラジルのバスは素晴らしい。そして、パンタナールの動物達の登場も続きます。

一つの木に、10羽くらいのオニオオハシが同じ方向を見て留まっている姿はなんとも可愛くて、今でもしっかり覚えています。オニオオハシってフライングバナナとも呼ばれているんです。クチバシがバナナみたいで、それが空を飛んでいるから。「空飛ぶバナナ」なんて、そのネーミングセンス好き。

夜にカンポグランジに到着。

4.カンポグランジ→5.クイアバ

カンポグランジは南パンタナールの玄関と言われている町です。コルンバも南ですが、日本語のサイトではこちらがメインに紹介されています。最初、パンタナールツアーにカンポグランジから参加するかクイアバから参加するか、または両方行っちゃうかで迷っていたので色々調べたのですが、いまいちピンと来なかったのでカンポグランジから参加することはやめました。町中もツアー会社を探しにくく、宿のツアーデスクもあったのですがそんなに力が入っているようには思えませんでした。

せっかく来たので、有名な沖縄そばの市場に行ってみました。

日が暮れる頃バスターミナルへ。夜出発のバスで北パンタナールの玄関クイアバに向かいました。

5.クイアバ到着

カンポグランジあたりから思っていたのですが、パンタナールの9月、めちゃくちゃ暑いです。バスターミナルはサウナ状態で、入り込んでくる風までもが暑いです。外は日差しが強いので帽子無しでは歩けません。

クイアバはかなり都会です。車も人も多く、大きなバスターミナルも2つあり、高いビル、レストラン、なんでもあります。アサイー屋さんもそこら中にあるので、毎日食べてしまいます。道端で絞ってくれるオレンジュースも凄く美味しいです。滞在中、同じおじさんのお店に毎日通っていました。お店で一杯と、水筒にも入れてもらっていました。

クイアバは宿も多く、パンタナールツアーに力を入れている宿も沢山あります。パンタナール縦断道路(トランスパンタネイラ)の入口がある町「ポコネ」もクイアバの近くにあるので、内容を充実させやすいのかもしれません。『Confiança Turismo』という大きな旅行代理店もあり、パンタナールのギアナ高地と言われる絶景が見られるギマランイス国立公園に行くツアーも出ています。

ここから入るのが正解

以上、ザッとパンタナールの主要の町について、簡単ですが紹介してみました。

周った経験をもとにおすすめする場所は「クイアバ」です。宿も沢山あり、ツアーも見つけやすいと思います。ツアー内容も一番濃いような気がします。せっかくパンタナールに来たのなら、トランスパンタネイラを通って欲しいという私の個人的な思いもあります。ツアーはだいたい3泊4日〜です。その前後にクイアバの街も楽しめると思います。周りに絶景もあります。初めてパンタナールに行くのなら、やっぱりクイアバです。

そして、ひっそりこっそりおすすめな場所が「コルンバ」です。町の雰囲気が素敵です。地味だけど、セピアの写真の中に居るかのようでお洒落です。パンタナールツアーもちゃんとあります。日本人に会うことはまず無いでしょう。パンタナールの穴場的な場所なので、パンタナール2回目の人、他人とは違うパンタナールを見たい人にはコルンバです。

それでは、いってらっしゃい。

注:この記事を読む人は、自力でパンタナールに行ってやる!という心意気の人が多いことでしょう。バックパッカーに人気のアマゾンツアーのような感覚で行くと、高額にひっくり返ると思います。ピンキリでしょうが、それなりに満足のいくパンタナールを過ごしたいのならご覚悟を。

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