パンタナールツアー出発!ポコネから、自然広がるトランスパンタネイラをひたすら進む

ブラジル

パンタナールで過ごした2週間のうち、前半は町を転々と移動をしながら、色んな町や景色を楽しみました。

後半はパンタナールのど真ん中に、どっぷり浸かって過ごします。

トランスパンタネイラの入口「ポコネ」からスタート

パンタナールおやじ湯川さんのツアーはポコネから始まります。朝一に迎えに来てもらうため、前日にクイアバからポコネにバスで移動してきました。

ポコネ

ポコネはコルンバよりも更に田舎で本当に何もありません。観光客が少ないのでアジア人がウロウロしているとかなり目立ちます。道路を走る車の運転手も、覗き込むようにして見ていきます。相当珍しいのでしょう。

ポコネはトランスパンタネイラの入口があり、パンタナールの中でも主要の町です。しかし、ほとんどのツアーがクイアバやカンポグランジなど大きな街から出発してパンタナールのど真ん中にあるロッヂに直行するため、ほとんどの観光客はポコネには寄りません。当然、お土産物屋もありません。

ということは、ローカルフードばかりなので、地元の人たちに愛されている味が楽しめます。私はバスターミナル前の道路沿いにあるシュハスコ屋さんで食べました。綺麗なレストランもいいけど、地元のおっちゃんと食べるご飯は美味しいです。ポコネには何も無い良さがあります。

トランスパンタネイラ

朝一、長年修理を繰り返して乗り続けている年季の入った素敵な四駆で、湯川さん本人が迎えに来てくれました。少し走って建物が無くなると、トランスパンタネイラの入り口が見えてきます。

「トランスパンタネイラ」とは「パンタナール縦断道路」です。

北パンタナール、マットグロッソ州のポコネからポルトジョフレまでを繋ぐ一本道で、距離はなんと149kmもあります。ポコネの町はアスファルトが敷かれていますが、トランスパンタネイラは当然、土。ガタガタと砂埃がワクワクを倍増させます。

パンタナールはそもそも浸水草原で、雨季になるとほとんどが浸水してしまいます。そこを年中通れるようにと作られたのがトランスパンタネイラです。ポコネからポルトジョフレまでの間に沢山の橋を渡るのですが、その数なんと120以上。少し走っては橋、少し走っては橋…というように続きます。

そして、149kmの間にいくつものロッヂがあり、その多くが農場を経営しています。各敷地内で散策ツアーを行ったり乗馬体験をさせたりしていて、私たち観光客はそこにお世話になります。各敷地がとんでもなく広いので、もちろんロッヂが立ち並んでいるわけではありません。忘れた頃にポツンと看板が出でくるといった感じです。人なんて、いないに等しい広大な大自然のパンタナールです。

そこを縦断するトランスパンタネイラはとにかく長いです。

トランスパンタネイラで出会った動物たち

トランスパンタネイラに入ると、さっそくパンタナールの動物たちが出迎えてくれます。

カピバラ

まずはカピバラ。パンタナールのアイドルです。背中の上に鳥を乗せて、まさか、こんな狙ったような姿で現れてくれるとは思いませんでした。夢の中にいるようです。

メガネカイマン

橋の下を見るとワニ。メガネカイマンです。みんな揃って口を開けて何をしているかというと、お口の中の殺菌です。太陽に向かって天日干しをしているそうです。

乾季の数少ない水場に、何十匹とかたまって天日干しをしています。

殺菌中。

トゥユユ

ポコネにある宿で、「トゥユユ(tuiuiu)」という名前の宿があります。それがこちら。

鳥の名前です。日本語ではズグロハゲコウといいます。脚が長く、首も長く、デカいとりです。パンタナールにいる間、何度も見かけることになりますが、必ず2羽一緒にいます。仲が良いですね。

この鳥はおそらく、目にした全ての人の心を奪うと思います。色の綺麗な羽を持っているわけでも無いし、美しい声で鳴くわけでもありません。なのに、その堂々たる佇まいがどうにもカッコいい。私の中でも、パンタナールで出会った動物お気に入りトップ5に入ります。

…書き出しきれない

他にも鳥がとにかく沢山いて、湯川さんがその都度教えてくれるのですが目がまわります。それぐらい沢山登場します。鳥以外では、カピバラ、カイマン、イグアナ、ハナグマあたりは何の苦労もなく当たり前にそこにいます。

パンタナールは放牧もされているので、野生ではない牛にも会います。

パンタナールでは様々な動物が生息していて、しかも密度が高いです。トランスパンタネイラを走り出してまだ数キロなのに、すでに多くの野生動物に遭遇しました。

パンタナール最高です。

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