パンタナールロッヂからポルトジョフレに到着しました。エキサイティングな宿に荷物を置いて、昼食をとって、いよいよジャガーのいる場所に向かいます。チャンスは1日目の午後と2日目の午前のみ。
1日目午後
ボートに乗り込み、ここからさらに奥の人が陸には立ち入らない様な場所に向かいます。
まずはアナコンダ。アマゾンでもアナコンダには会っていなかったので、ジャガーの前にひとまず嬉しい。

実は、前日のトランスパンタネイラで遠くからジャガーを目撃しています。写真に収められていないので、もっと近くで見られることを願いながらさらに進みます。
走り出して1時間半くらいたった頃、ドミンガスさんがジャガーを発見。まだ他のボートも居なく、第一号で発見してくれました。

目の上にハートの模様があります。

綺麗…。
この子がくつろいでいると目の前にカイマンが現れたのですが、カイマンもすぐに気がついて岸から遠くに離れてしまったのでハントすることはありませんでした。
その後は続々とボートが集まってきて、気づけば15隻くらいになっていました。こんなに多くの人がジャガーを追っているんですね。

そしてまた別の場所に、口の周りに血を付けたジャガーがいました。

1日目は終了。まさか3回も出会えるとは、幸先良いです。
2日目午前
お昼にはポコネに向かうため、ツアーは早朝から始まります。
早朝はジャガーにとってもまだ寝ている時間なのか、寝ているジャガーを発見。
その次は木の影にチラッと覗くジャガーを発見。
もう、ジャガーラッシュです。
ビーチのような場所にジャガーが現れました。
本当はこのジャガー、川を渡りたいのだそう。しかし、人間が群がってボートで川を埋めてしまうから渡れないのだそうです。ここでやっと、自分が野生で生きているジャガーにとって良くないことをしているのだなと自覚しました。
この時の人間の様子です。
これでは確かに渡れない。
そして時間的にこのツアーのシメのジャガー。

美しい…。
このジャガーは一度川に飛び込んで何かをハントしていました。大物ではなかったので、何をハントしたのかは分からず。
見て、このカメラ達。

本気の人しかいませんでした。
ジャガーツアーまとめ
この1泊2日という強行スケジュールでジャガーに出会えた数、なんと7回。期待以上でした。
近くで見るジャガーは本当に美しく、綺麗で、カッコよくて、もうウットリしっぱなしでした。ついにパンタナールに来たんだ、ジャガーに会えたんだと気持ちも昂りました。でもアマゾンでもそうだったように、野生動物に近づいたり保護されている動物と触れ合ったりする度に、何かモヤっと心が曇りました。これは実際に野生動物に会いにこなかったら知ることもなかった感情なので、この感情を体験できて良かったと思います。小さなことでも、自分にできる保護活動に参加したいと思います。
ジャガーだけじゃないよ
この川にはもちろん、ジャガー以外の動物もいます。
立派なイグアナ。

ジャガーに見つめられるカイマン。


崖っぷちのカピバラ。

ジャガーの合間で楽しませてくれたオオカワウソ。

ポルトジョフレからポコネに帰る
お昼ご飯を食べ、ポルトジョフレを出発しました。
ブラジルに入る時、ほとんどスケジュールを決めておらず、宿やツアー会社の目星もつけていませんでした。パンタナールの主要都市に入ってからたまたま湯川さんの存在を知り、Facebookを通して直接メッセージを送りました。あの時、行動をして本当に良かったと思います。日本人でたった一人のパンタナールのプロにパンタナールを教えてもらえたこと、会いたかった動物に会えたこと、それ以上に沢山の動物に会えたこと、ネットや本じゃ分からないパンタナールを味わえたこと、急で図々しいお願いに対応してもらったこと、美味しいご飯を頂いたこと、希望以上のツアーを組んでくれたこと、全てを感謝します。
帰り道に見た蟻塚群。

ポコネに到着後、ポコネで1泊、クイアバで1泊をし、パンタナールを去るためにバスをターミナルで待っている時、今季初めての雨が降ってきました。雨季の訪れとともに、私のパンタナールの旅は終わりました。嘘みたいな綺麗な終わり方。でも本当の話。
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